2010年01月11日

捨蚕の俳句のすすめ・ その壱

゛ゆさとしてもののけ通る萩の暮れ。゛
(11月27日 タカタイ俳壇入選作)
黄昏れ時、鬱蒼とした萩の原を、秋の風が吹きわたる。ゆさゆさと、巨大な恐竜の歩みのように、萩の原がきしむように、揺れ動く。物の怪の移動のように。ルドンの一つ眼の怪人のように。
それにしても、もののけ姫はよかった。
松井田の五料に、萩の館がある。高台にある家の周りをぐるりと萩が囲んでいる。ひと抱えもふた抱えもある萩の株が、あたかもそれぞれの意志で揺れ動いているかの様だった。壮観であった。


同じカテゴリー(俳句のすすめ)の記事画像
お地蔵さん(九月定例句会)
蜻蛉三句(八月定例句会より)
句碑ふたつ(七月定例会)
五月定例句会
榎の会(四月定例会)
榎の会(三月定例句会)
同じカテゴリー(俳句のすすめ)の記事
 お地蔵さん(九月定例句会) (2011-09-20 11:43)
 蜻蛉三句(八月定例句会より) (2011-08-14 09:00)
 句碑ふたつ(七月定例会) (2011-07-14 09:52)
 五月定例句会 (2011-05-12 08:38)
 榎の会(四月定例会) (2011-04-14 13:32)
 榎の会(三月定例句会) (2011-03-09 15:25)

この記事へのコメント
流石、風流人ですなー。
Posted by 迷道院高崎迷道院高崎  at 2010年01月12日 08:58
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。

削除
捨蚕の俳句のすすめ・ その壱
    コメント(1)