2010年04月04日

子供の戯れ唄(ざれうた)小発見シリーズ38

平成十一年発行の桜草という名前の俳句誌の記事に、住谷昇三さんが、”高崎の寺寺”のなかで、こんな七五調の唄を紹介してます。 

真っ黒くろ助     安国寺  
裸で飛びだす    善念寺 
光り輝かがやく   大信寺   
壱銭もらいの     覚法寺   

ほとんど、意味不明と断わりながら、紹介してます。 

田島武夫さんの、”高崎の名所と伝説”のなかに、明治時代の俗謡として、安国寺、善念寺、は同様ながら、”光かがやく覚法寺”とあり、大信寺は出てきません。 

まず、安国寺です。住谷氏は隣の大信寺との間のごみ捨て場で、炭団を作っていたから、真黒になったといってます。 
田島さんは、その宗旨の故と一言でかたずけています。浄土宗です、わかりません。  

次に善念寺、両氏ほぼ同じですが、多少ことなります。 
住谷氏は、寺前の風呂で、お十夜の晩に薪を燃し過ぎて火事になり裸で飛び出した、といつてます。 
田島氏は、門前の銭湯へ十夜念仏の僧が行を終えて、風呂に入るべく飛び出す、といつてます。 

さて、光り輝いたのは、大信寺なのでしょうか、それとも、覚法寺なのでしょうか。 

親戚の法事で、覚法寺へは何度か行きましたが、浄土真宗本願寺派のこのお寺は、まぶしいくらいピカピカでした。 
大信寺もまた、昭和20年8月の焼失まえは、葵の紋の唐門のある、駿河大納言の眠る裕福なお寺でした。 

最後に壱銭もらいとは、托鉢のことでしょうが、よくわかりません。

所詮は、子供の戯れ唄ですが、貴重な戯れ唄ですね。


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この記事へのコメント
私も「光り輝く」は「覚法寺」だと思っていました。
子どもの頃住んでいた家のまん前が、「覚法寺」でした。
昔は、山門が北向でしたよね。
南側に通用口があって、三角屋敷の方に出ました。

懐かしい風景を思い出させて頂いて、ありがとうございました。
Posted by 迷道院高崎迷道院高崎  at 2010年04月04日 20:35
私も覚法寺だとおもいます。 
ところで、覚法寺の地下に特別な部屋があって、特別な檀家の時に使用するとの、噂をききました。箕輪の瀧野さんから、聞いた気がします。 
若住職も、ガンバツテいるようですね。
迷道院さん、門前の小僧でしたか。
あの宗派は頭は長髪なんですね。 
北向きの頃の記憶が、よく思いだせません。
是非、昔の話を聞かせてください。
Posted by 捨蚕捨蚕  at 2010年04月05日 00:51
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